人生100年時代


シニアの生き様


 医療技術の進展に伴い平均寿命も伸びた日本社会では、「人生100年時代」の現実性が高まり、誰もが元気に活躍できる社会の構築が課題になっています。実際に、還暦の60歳過ぎてシニア世代になったとしても、70代や80代の人生の諸先輩から見れば60代はまだまだ若輩者、これから何をどうやるか、残りの人生の過ごし方が肝心と助言されます。シニアにとっては、人生の限られた時間の中では再チャレンジの機会も減るため、知恵を絞って可能な限り失敗を避けてスマートに行動することが必要となります。

 


目標の再設定


 誰もが、これからやってみたい事とこれまでの人生でのやり残した事が多々有ります。一方、自分自身の夢の実現や残存課題の解決には、長い時間をかけて取組むことが必要となるケースも多々あり容易に目標達成ができません。今後の活動を中途半端に終わらせないためには、少なくとも初めに行動指針を立て、それに沿った行動計画書の作成が必須です。

 


自己実現にチャレンジ


 若い頃に読んだ本の中に、人のあるべき姿の実現に対する一つの行動規範として、仮に人生の活動期間を75年とし、初めの25年間は「人のお蔭」で生き、次の25年間は「人のため」に生き、最後の25年間は「自分のため」に生きることが望ましいと記載されていました。人生100年時代を有意義に生きるには、上記の行動規範に倣い、還暦を機会に自分の活動年齢を0歳にリセットし、少なくとも平均寿命に到達するまで約25年間は自分の自己実現の機会と捉えることが望ましいと考えます。

 

 自分の潜在的能力(体力、気力、知力)や経済状況を考慮した行動指針を立て、それに沿った行動をすれば最終的には自分なりに満足できるような何らかの成果を出すことができると期待できます。