「自動運転になると事故がなくなる」と一般にいわれている.しかしながらヒューマンドライバは極めて優秀であり,自動運転(レベル4,5)による事故防止は技術的ハードルが極めて高いことを説明したい.
平成28年版交通安全白書によれば,我が国の交通事故死者数は,近年,1億走行台キロあたり約0.5人,交通事故死傷者数は1億走行台キロあたり約90人である(交通安全白書が「死傷者」という表現を使っているのは,「死者」は事故後24時間以内の死者を「死者」として計上し,それ以降の死者は統計上は「死者」として計上されないからであろう).すなわち,死者については1人/2億台km,負傷者については1人/110万台kmとなる.すべての自動車が一定速度50km/hで走行するものとすると,死亡事故についてのMTBF(Mean Time Between Failures,平均故障間隔)(1名の死亡事故の平均発生間隔)は,2億台km/(50km/h)=4×106台時間=約470台年,死傷事故についてのMTBF(1名の死傷事故の平均発生間隔)は,約2.6台年となる.すなわち,1台の自動車については,死亡事故が発生する平均時間間隔は470年,死傷事故が発生する平均時間間隔は2.6年となる.これらの時間は現行の自動車交通におけるヒューマンドライバのMTBFと考えることができる.高速道路上では,事故が少ないことを考えると,このMTBFは高速道路上ではさらに長くなる.このことは,ヒューマンドライバによる運転がきわめて安全であり,同時に自動運転システム(レベル4,5)が安全に寄与することの証明には膨大な距離の試験走行が必要であり,自動運転機器には極めて長いMTBFが要求されることを示している.しかしながら,居眠り運転時や脇見運転時にはヒューマンドライバのMTBFは年のオーダから秒や分のオーダに極端に小さくなり,これが運転支援システムや自動運転システムが必要な所以である.運転支援システム(レベル1,2)では,ヒューマンドライバがバックアップしていることになるが,自動運転システム(レベル4,5)ではそのバックアップがない.自動運転用機器の信頼性は,自動運転システムの導入にあたっての大きな課題である.あわせて「自動運転による死傷者減少数が,自動運転による新たな死傷者増加数よりも小さいならよしとするか」の議論も避けられない.
機器の信頼性とMTBFに加えてシステム,特にソフトウェアの信頼性も重大な課題である.バグがないソフトウェアを作成することはきわめて困難である.国土交通省の資料によれば,わが国では2007年から2011年までの自動車のリコール件数うち,プログラムミスが,件数ベースで2.9%を占めている.実際,グーグルAVが2016年2月に起こした事故の原因は,「かもしれない運転」でプログラムすべきでありながら「だろう運転」でプログラムした点にあったとされている.
自動運転システムの機器の信頼性とMTBF,ソフトウェアのバグを考えると,現在ヒューマンドライバが運転しているあらゆる環境のもとで,すなわちあらゆる道路環境,交通環境,気象環境などのもとでのレベル5の自動運転は極めて困難で,内閣府の案では2025年目途となっているが,筆者は,実現は遠い将来のことと考えている.
上記記載内容に対する皆様のコメントを頂ければ幸いです。コメントを記載された後、スパム防止欄、送信ボタンの順でクリック願います。
尚、下記のコメントフォーマット中に記載された内容は以下の取扱いをさせて頂きます。
ホームページ(任意):URLまたはe-mail アドレスを本ウェッブサイトに公開
名前(必須):本名またはニックネームを本ウェッブサイトに公開
コメント(必須):記載内容を当社で確認・承認後、本ウェッブサイトに公開
・自動化レベル4と5は本質的に異なる点がある.レベル4は条件付きの自動化で条件を厳しくすれば,現状でも可能である.その条件とは,走行場所を専用道にする,走行速度を低くする,などである.2015年に行われたEUのプロジェクトCityMobil2では,10人乗りの小型車両(この車両は日本でも走っている)を時速8kmで走行させたが,他の交通がない専用道では自動運転,他の交通があるところでは手動運転であった.この自動運転車両はレベル4に位置づけられる.1990年代後半にはアムステルダムの空港の駐車場でも自動運転車両が運行されていたが,これもレベル4である.
・飲酒時に運転できなくする装置は既に存在し,外国では飲酒運転で逮捕されたドライバの車には装着が義務つけられている.装着を義務付けない限り,飲酒運転するドライバは装着しないし,飲酒運転しないドライバは装着する必要がないということになり,誰も装着しないことになる.
・自動運転の事故の原因は,プログラムのバグやディープラーニングにおける未学習などソフトウェアだけでなく,ハードウェア,特にセンサの性能など,多くの可能性がある.プログラムのバグはその都度修正されるであろうが,センサの誤検出や未検出(センサの故障ではなく性能上の制約)による事故は,事故後の検証が困難となる場合がある.センサの動作条件を規定するのであれば,これはもはやレベル5の自動運転ではない.
・我が国だけでなく国際的に「自動運転」が「イケイケ ドンドン」であるが,筆者は過大な期待をもつべきではないと思う.ブログの第1回に書いたように,運転支援を「自動運転」とよぶこと自体ドライバに過信させることになる.カリフォルニア州運輸局は州内で自動運転車を公道で走行実験している各社の実験結果を公表している.各社の2016年のデータを総計すると,総走行距離は656,541マイル,自動運転解除の総回数は2578回であり,したがって解除1回当たりの平均走行距離は254.67マイルとなる.解除1回当たりの平均走行距離は各社のデータのばらつきが大きく,最長は5127.97マイル,最短は0.68マイルである.なお公表されたデータでは走行時の気象環境や自動運転解除の理由は明らかになっていない.この実験はレベル3であり,レベル5の難しさがわかろうというものである.
2018年1月25日
坪内渉 (金曜日, 19 1月 2018 15:39)
自動車の自動化レベル5は今の技術ではまだ実現するのには時間がかかると思う。自動化でない車のリコール率2.9パーセントという数値は多いと思います。自動運転の自動車がこの数値を下回るとは考えにくく、導入してはいけないと思います。全てを自動化するのではなくブレーキなど一部を自動化し、ヒューマンドライブでミスが起きそうな装置、機器に補助する形で自動化するのが私は良いと考えます。
野村 将平 (金曜日, 19 1月 2018 14:59)
私は筆者の意見に賛成で,レベル4,5の実現は難しいと考える.
私は普段よくゲームをするのだが,どのゲームにも大小さまざまなバグが存在し,バグのないゲームは少ない.ゲームでのバグは快適にプレイできない等で済むが,自動運転システムでのバグは事故に発展し得る.したがって,実験を幾度も重ねてバグの発生を0%にできない限りは,レベル4,5を導入するべきではないと考える.
久保井恵祐 (金曜日, 19 1月 2018 14:44)
私はレベル4,5の自動運転については賛成で、こんな世の中になったら良いなと思います。しかし現実的に考えるとそれは難しいことであると考えます。まずレベル4,5の自動運転実現のためにかかるコスト(研究費、道路改正)と時間を考えるとレベル1,2の自動運転の技術をより良いものにしていく方が良いと思います。例えば、人間が運転をすることのデメリットである酒気帯びや眠気を検知できるようにして、それらを検知した際にはエラーを出すなどして対応する。また運転の基本的なところは人間が行うことで自動運転のデメリットを回避する。こうして人間と機械が協力することで死傷事故は減っていくのだと考えます。
山本秀治 (金曜日, 19 1月 2018 13:15)
レベル4、5自動運転システムの導入には膨大な走行記録の収集、プログラムの見直しなどまだまだ時間が必要だと考えられる。そもそも現在段階的に導入されつつあるレベル1、2自動運転でのMTBFのデータでさえヒューマンドライバでのそれに比較するとまだまだ信頼に値するデータは収集出来ていない現状においてはレベル4,5自動運転の導入は夢物語であるという話も仕方ない話と言わざるを得ない。
また、プログラムのバグへの対応については、幾重にもバックアップをとる、バグを感知するとネットワークでバグの発見し修正するプログラムを組み込むなどと言った行動をAIが自動で実行するような対策を取ることが望ましい。
栗田 將希 (金曜日, 19 1月 2018 12:03)
私は自動化レベル4.5は実現は難しいと考える。
現在PCなど電子機器にはバグなどが存在しその都度アップデートなどを繰り返している。そのため、もし自動車が自動化レベル4.5を導入したらバグなどが起きた場合さまざまな事故を引き起こしてしまうであろう。
また、自動車を自分で運転する機会が減ることで自動車のメンテナンスなどをすることも減ってしまうのではないだろうか。そうすると必ずしも機械のせいであるとは言えないが自動化した結果おきてしまうことととらえられるであろう。よって、自動化レベル4.5を導入するのであれば、自動化のプログラムのバグやメンテナンスなどの観点も考えるべきである。
このような観点もしっかりするのであれば、実現はできると思うが、すぐに実現するのは難しいであろう。
鈴木 郁哉 (金曜日, 19 1月 2018 11:14)
私は今回のこの記事からレベルレベル1,2の運転支援システムを更に普及させ、強化や正確性を向上させていくことを考えていくべきだと思いました。
私は元々、自動運転よりヒューマンドライバの方が事故率は低いだろうと思っていました。ですが最近のニュースなどでよく見かける事故は酒気帯び運転や居眠り運転、薬を飲んだ後の運転や高齢者の操縦ミスなども多いのが実際です。
これらより、まず最初の策としてアルコールの検知や深夜は意識がはっきりしていることを確認できないとエンジンがかからないなどの技術を導入していくことが最善ではないかと考えます。
おざわ (金曜日, 19 1月 2018 09:42)
私も筆者の意見に賛成である.もし実現可能だとしたら現在ある交通に関わる全ての技術を一新しなければならないのではないかと思う.自動運転にのみ任せてドライバーは乗客になってしまうと当然,緊急性の要するトラブルには対処できない.つまり現在技術開発がなされているレベル1レベル2の運転支援システムをより発展されるのがこれからの未来に向けてベストな選択ではないかと思う.
堂福正太郎 (金曜日, 19 1月 2018 09:42)
自動運転とは安全性を高めるために開発されていることが前提であり、事故件数を何年減らしていかないことにはなんの意味もなさない。自動車メーカーのリコールが2.9%、プログラムミスから起きているのであれば、自動運転より先にそこの改善を図るべきではないかだろうか。消費者に絶対的な信頼がない限りは、自動運転を提供するなどもってのほかだと思う。
尾田壮志 (金曜日, 19 1月 2018 07:02)
レベル4,5の自動運転は技術的側面からも人々の信頼性という面からも甲斐ないものであると考える.まず技術的側面では,環境や車自体の設備にによってプログラムにバグが生じる.タイヤがすり減っているだとか,重たい荷物を積んでいるだとかすると,思った通りの運転ができない.次に,人々の信頼性という面では,技術的側面で欠損がある車を信用できるか否かという問題である.自動運転を利用する人も,利用しない人も,歩行者であっても,その欠損を意識せざるを得ない.そんな中,欠損による事故が起きれば,人々は怪訝に思うだろう.このような点から私はレベル4,5の自動運転を良くは思わない.
新井義隆 (金曜日, 19 1月 2018 05:03)
ソフトウェアの信頼性について、私も筆者の意見同様に疑問に感じた。
我々の使っているPCやスマートフォン、またそのソフトウェアに頻繁にバグがあり、それらが見つかる度にアップデートを繰り返している。
人間はミスをする生き物であり、このようなデバイスのプログラムミスはある程度仕方ないと割り切ることができるが、自動運転で用いるプログラムは人命や財産に直結するプログラムである為そういうわけにはいかない。自動運転で用いるプログラムは我々が普段手に取るデバイスよりもはるかに複雑な処理が必要になるだろう。
人間の信頼性を超える自動運転システムを開発するためには、現在の技術では不可能な膨大な量のデータをテストする必要があると思う。そのためにはこれらのテストを効率的に行う優秀なAIやアルゴリズムが必要であると感じた。コンピュータの知能が飛躍的に向上した時、自動運転が実現するのではないかと思う。
千代颯大 (金曜日, 19 1月 2018 02:53)
レベル5のシステムの運用が可能であればヒューマンドライバが不要になり、運転手が不要ですべての搭乗者が乗客となり、人間にかかる負担もコストも軽減され、素晴らしい世界になると考えられる。
しかし、一時は完璧に見えるプログラムでも、過去に起こった2000年問題や、これから懸念されている2038年問題に類似した問題が高い確率で生じると考えられる。以上のことから筆者の述べるように政府案での2025年の実現は難しく、遠い将来であるどころか、現代にはない革新的なシステムが開発されない限り不可能に近いと私は考える。
木部悠星 (木曜日, 18 1月 2018 22:56)
そもそも,自動運転システムの信頼性という言葉に違和感を覚える.自動車の運転において人間が防ぎきれない部分を補う運転支援システムの延長線上にある自動運転システムなのだから信頼はあって当然ではないか.もちろん,技術開発においていろいろな視点で物事を捉え,吟味するのは当たり前であるが,信頼性は前提の話である.ヒューマンドライバによる運転は,事故が発生している以上きわめて安全とは言えない.それを安全にする,つまり事故をなくすことが目標であり,その技術開発に時間がかかるのは容易に見当がつく.システムの信頼性がどうのとかいつまでに実現するといった議論自体が無意味なものに思える.信頼性はあって当然だし,実現は早い方が良い.
古瀬 (木曜日, 18 1月 2018 22:16)
私はこの文章を読む前は筆者の意見と異なり、自動運転は素晴らしい技術であるという印象だと考えていましたが、読ませて頂いてからは、自動運転レベル4,5の技術がプログラムのバグ等による事故をおこさないレベルに到達するには膨大な時間と研究及び実験を必要するため、コスト的に考えて実現が難しいなという認識をもつに至りました。
したがって、自動運転レベル4,5の研究をするよりも運転支援システム(レベル1,2)の機能向上に重点をおいて研究すべきであると考えます。
齋藤星汰 (木曜日, 18 1月 2018 21:21)
この文章をよんで,ヒューマンドライバが極めて優秀であることが初めて分かった.
人間がものを作る以上プログラミングミスなどのバグは避けられない問題である.よって,いかにミスを減らすか,ミスを発見するかが重要になる.ここで,無線通信ネットワークを用いることで常にミスを共有し,即座に改善することは可能であると考える.また,重大なミスであれば,すべての車で事故に関連するようなシステムを停止するなどが可能である.
事故が起きない検証をするにはほぼ不可能で,例えば遺伝子組み換えの食品を今後食べ続けた場合の影響は検証されていないのと同様に完全な検証ののち世に送り出すのは現実的ではない.よって改善しながら開発をつづけていくしかないと考える.したがって,筆者と同様に内閣府の案である2025年より遠い将来であると思う.
木村大河 (木曜日, 18 1月 2018 20:45)
私はレベル4,5の自動運転の実現は現段階ではまだ早いと考える.自動運転の技術的な面も理由の1つだが,人々が自動運転を信頼するかどうかという問題もある.これは自動運転を利用する人のみの問題ではなく,自動運転を利用しない歩行者からの信頼も得なければならない.自動運転が信頼を得られないまま普及してしまったら,人々は事故を恐れて外を出歩けなくなるだろう.
そして私は,自動運転が信頼を得ることは難しいと考える.なぜなら,自動運転を制御するのはプログラムであり,プログラムにはバグがつきものであるからだ.人間はあらゆる状況を考えてバグが起きないようにプログラムを書くが,それでもバグが出てしまうということは良く知られている.パソコンのアプリやゲームなどであればまだしも,自動車の運転でバグが起きてしまっては,命に関わる.このバグを無くすには膨大な実験が必要であり,さらに人々からの信頼を得るためには,絶対に事故が起きないという保証や実績が必要である.したがって,レベル4,5の自動運転の実現はまだ早いと考える.
澤野 悠哉 (木曜日, 18 1月 2018 20:11)
私も、筆者と同様にレベル5の自動運転の実現は遠い将来になるだろうと考えている。
現在の技術では、私はあくまで自動運転システムはヒューマンドライバのバックアップとなれば十分だと思う。もし万が一、ドライバが居眠りなどで安全な運転が保証されないと、判断されたときに自動運転システムが作動し、事故防止につながれば、さらに交通事故が減少すると思う。
竹俣 彩花 (木曜日, 18 1月 2018 17:27)
私は、近い将来レベル5の自動運転が現実のものになると考える。
まず、筆者の挙げた数値よりヒューマンドライバは極めて優秀であるといえる。だが、ソフトウェアが優秀でないことの議論にはなっていない。その点について述べたいと考える。
たしかに、ソフトウェアにバグがあるかもしれないが、ソフトウェアは同じ過ちを繰り返さない。この点が人間とソフトウェアの大きな差である。例えば、Aさんが事故をおこしてしまったとする。後日Aさんは同じ事故をおこしてしまう可能性は考えられる。もちろんその事故を知らないBさんが同じような事故をおこす可能性も十分にある。一方で、レベル5の車aが事故をおこしたとすると、その事故のデータから車aは二度とその事故をおこさなくなるであろう。それどころか、インターネットを通じて、レベル5の車bのプログラムも修正できるだろう。
このようにして、レベル3→レベル4と技術が発展していき、レベル5の自動運転も近い将来導入されることであろう。
飯野智也 (木曜日, 18 1月 2018 16:52)
私もレベル5の自動運転は遠い未来の事と考えます.まず現時点で自動車リコール件数のうちプログラミングミスでのリコールが2.9%である時点で,より高度なプログラミング技術を要するレベル5の自動運転などどれくらいのミスが出るか予測が出来ない.この事に加えて,筆者も述べているようにあらゆる道路環境,交通環境,気象環境を考慮したプログラミングを作らなければならない.これらの事よりレベル5の自動運転は2025年を目途にしていたとしてもまだ早いと思う.なので現時点では障害物や人間を検知して衝突を回避する「自動ブレーキ機能」などの研究を深めていくべきだと思う.
石原裕也 (木曜日, 18 1月 2018 15:57)
便利である以上に何より安全であることが求められるのが交通機関です.そのため,私はレベル4の自動運転が近いうちに実現しても,レベル5の自動運転は遠い未来の話だと考えています.
まず,自動運転(レベル4)の実現について,昨年の12月14日,ついに愛知県と東京都で全国初のドライバなし自動運転(レベル4)の公道実験が行われました.自動運転システムの信頼性の実証が始まったことに,世間では自動運転の実現への期待が高まっています.この公道実験は事前に作製した3次元地図を頼りに自動運転を行ったものでした.そのため,バスのような同じルートを行き来する交通機関では,この事前に作製した3次元地図を頼りにすることでレベル4の自動運転が可能になるでしょう.さらに,2020年には東京五輪が控えています.会場と会場(という限られた範囲内)とを3次元地図を頼りにしてつなぐ無人シャトルバスや無人タクシーが,人々を誘導する大きな柱として,また,深刻な人手不足の解消へのカギとなると思います.
一方で津川さんに同じく,レベル5の自動運転の実現にはまだ時間がかかると考えています.レベル4の自動運転は限定的な走行環境であるがゆえに,公道実験のような入念な準備(事前に作製した3次元地図など)をすることで安全にそして便利なものとして早期の実現が見込まれます.しかし,公道実験において,事前に作製した3次元地図がなかったら実験はどうなっていたでしょうか.また,3次元地図を頼りにしたレベル5の自動運転を行う場合に全国各地の詳細な3次元地図を作製,そして,自動車へとインプットするのは非常に困難に思えます.
戸田 賢太郎 (木曜日, 18 1月 2018 14:40)
私はこれまで,ヒューマンドライバの運転は事故が起きやすく危険であると考えてきました.しかし,このブログを読みヒューマンドライバは極めて優秀であることをはじめて知りました.そのため,自動運転システムの安全性を保障することはとても困難であることがわかります.運転支援システムレベル1,2ではヒューマンドライバがバックアップしているが,これ以上レベルがあがるとシステムが占める割合が増えることになります.レベルがあがるにつれて課題がまだたくさんあると思われます.
また,ブログにもある通りシステムのプログラムミスがある恐れがあります.自動運転になると,現在よりプログラムされるものが増えてくると思われます.このため,少しのミスが重大な事故につながることも考えられます.さらには,システムをハッキングされることにより遠隔操作され盗難など新たな犯罪も起こる恐れがあると考えられます.
このことより,ヒューマンドライバの運転を優先し,現在採用されている車線はみ出しを知らせるシステムや緊急自動ブレーキの精度を上げることにより事故を減らすことが最優先であるのではないかと考えます.
角田 篤広 (木曜日, 18 1月 2018 07:05)
私も筆者の意見に賛成であるが、将来的には自動運転の導入もありえるのではないかと考えた。たしかに筆者が述べているように今現在、自動運転技術は事故も減ると安易に考えている人が多くそういった意味で注目され、実現されることを望まれている。もしこういった楽観的な思考のみから自動運転が導入された場合、利用者は予測もしなかった事態に巻き込まることが予想される。なので私は今の人々が考えている安全性の高い自動運転技術として売り込み導入には反対である。しかし、私が冒頭で述べたように将来的な導入はありえると考える。そう考えた理由は2つある。まずは一般の人々の考え方を変えることだと思う。今の世界はネット社会であり、ネットで短く良い情報にだけ多くの人が注目する。なので今後はもっとネットやニュースなどで自動運転技術の危険性や何か問題が発生した場合にどう対応するか考えさせるような内容を流し人々に考えさせるべきである。導入され死者などが出た後に多くの人が自動運転技術の危険性に気づかされ対策を考えたりするのは遅いのである。人々は今から皆が自動運転という自動車、交通手段の大きな変化に真摯に向き合い、本当にその技術に危険性がないか考えるべきである。そうすることにより、自動運転はより安全なものとなり社会を良い方向へと導くと考える。そして、今の社会であればニュースなどを用いそういった方向に向かうことが可能となると考える。2つ目は筆者が述べていたように自動運転の試験に多くの時間がかかり技術的にまだまだ不足点があるということである。このことは逆に言えばとても長い時間がかかるものではあるがそういった問題点を解決していけば導入が可能となる可能性があるということである。この問題解決に多くの時間がかかるというとこは1つ目で述べたことと合わさりより長い時間をかけ確実に行うことにより人々が自動運転と向き合いさらに技術的な安全性が増すという2つのプラスの効果になると思われる。以上のことにより私は筆者が述べているように早急な自動運転の導入には反対であるが、将来的な自動運転の導入は賛成である。
川邊真志 (木曜日, 18 1月 2018 04:48)
もし完璧なレベル5の自動運転を実現できるならば事故は無くなると思うが,そのシステムのプログラム等を考え,作るのは完璧では無い人間である.このため筆者も書いているが完璧なバグのないプログラムを作るのは極めて難しことである.ヒューマンドライバの運転は普段はとても優秀であるが,居眠りや飲酒,わき見運転時はとても危険な状態になる.今はこのような状況になったときにサポートするシステムでとどめるべきであると考える.レベル5の自動運転は時間をかけ,あらゆる状況での実験をしてから導入すべきだと考える.
青島 庸介 (木曜日, 18 1月 2018)
私は、自動運転レベルを4、5にするのは難しいと思う。今日では移動手段として自動車が主流となっている。そのため自動運転は信頼性がなければ使用することはできない。自動運転を信頼して使用するためには、まず、自動運転のための機器やソフトウェアのバグをなくさなければならない。また、現在までに人々が自動車を走行してきたのと同じくらいの走行距離が必要であると思う。そして、試験場だけでなく、実際の道路での試験走行は必要である。しかし、試験場と違い、実際の道路では予測していないことが起こる。そのため、実際の道路で不十分な技術での試験走行は人の命に関わってしまうので自動運転の技術は慎重に時間をかけるべきであると思う。また、本文より、ヒューマンドライバによる走行は優秀であることがわかる。そのため、自動運転の技術は今すぐ必要であるわけではない。よって、内閣府の案の2025年よりも長い時間をかけるべきである。
青山 望 (水曜日, 17 1月 2018 23:40)
私は自動運転システムの導入における信頼性においての問題の難しさを再認識した.それと同時に信頼性の確保の難しさも認識することができた.自動運転システムにおける問題やバグは確実に生じるだろう.しかしバグを取るためには仮想的なテストだけではなく,現場でのたくさんのテスト走行が必要ではないだろうか.筆者によると内閣府は2025年での実用を考えている.しかし,実用までには現場での実際の走行による試験が必要不可欠だと考える.しかし,その際に事故は絶対的に起きる.試験者がその車に乗って事故を避けられるかもしれないが事故による犠牲は必ず発生するだろう.その犠牲を払ってでも自動運転システムを開発するべきなのか,その犠牲を払わず自動運転システムの開発を頓挫させるのか,人々はその選択を迫られるように思われる.
私は多少の犠牲は仕方ないとは思う.医療のように人の命を救うための犠牲によりその後たくさんの命を救えるのと同様,自動運転システムの完成で今後死亡事故が激減する可能性が高いからだ.私は自動運転システムは人々の生活を楽にするものだけではなく,人の命を救うものだと考えている.
関 友彰 (水曜日, 17 1月 2018 21:44)
運転というものは一瞬一瞬で周囲の状況が変わり、しかも事故のような非常・緊急なことが起き得るものです。現在実現されている人工知能は、人間から初期値を与えられて平常的な状態について思考をするものが多く、非常的・緊急的な状態で周りの状況を自ら理解し思考するというようなものはほとんどみられません。よって確かに、現在の技術では非常時もシステムが対処するレベル5の自動運転の実現は不可能であり、この先短期間での実現も難しいと思います。
河合一成 (水曜日, 17 1月 2018 14:14)
ヒューマンドライバーは優秀であるが,飲酒や居眠り,脇見運転などで事故を起こしているのは人間です.事故の原因は人間にあると思います.そこで人間のミスをカバーして事故を減らすために自動運転の技術の導入が重要になると考えます.しかし,レベル5での自動運転は人間よりも信頼を得て,かつ安全性の確認や信頼を得るにはまだまだ時間もお金もかかってしまうと思います.なので危険察知レーダーやオートブレーキ機能などヒューマンドライバーの援助として自動運転の機能を取り入れることが一番良いのではないかと思いました.
五味 頌子 (水曜日, 17 1月 2018 13:37)
今回の記事からレベル4,5の自動運転の実現よりも運転支援システム(レベル1,2)の強化を実施したほうが良いのではないかと考えた.私の自動運転のイメージは事故がないというものだった.また,多くの消費者も同じようなイメージを持っていると考える.その中で,現状のリコール数では,プログラム技術への信頼性がなく,レベル4,5の自動運転システムを望む消費者はいるのだろうか考える.自動運転はヒューマンドライバのバックアップがないため,自動運転への絶対の信頼が必須である.したがって,レベル4,5の自動運転よりも運転支援システム(レベル1,2)の機能向上が必要だと思う.
村杉将平 (水曜日, 17 1月 2018 12:50)
本記事の通り,ヒューマンドライバはかなり優秀である.コンピュータでは複雑なプログラムを必要とする動作でも人ならば簡単に行うことができる.運転のような複雑な判断を要求する動作をコンピュータにさせるのは少なくとも今の段階ではかなり限界があると思う.
そこで自動運転システム側でなく,交通インフラ側を整備した方が早いのではないかと考える.記事には「かもしれない運転」とあったが,プログラムで記述しようとすると膨大な記述量になってしまい,バグも増えやすくなってしまう.しかしインフラ整備を徹底して「かもしれない事象」を減らすことができればプログラムの記述量も減らすことができる.
このようにインフラが整えば事故率の低い自動運転システムも実現可能であるだろうが,今ある環境をまるっきり変えてしまうことになるので,どちらにせよまだ先の話であることに変わりないと考える.
道下 嘉之 (水曜日, 17 1月 2018 02:23)
私もこの文章を読む前から筆者と同意見であったが,読ませて頂いてからは,自動運転レベル4,5の技術が事故防止に至るまでには,膨大な時間と研究を要するのだな,という認識がより一層深まったように思う.わたしは人間の力とハイテク自動車(自動運転レベル4,5)の力を合わせれば何重ものトラブルや事象を解決できると思っている.しかしそれはあくまで,人間の力が主体であって,自動運転技術がメインではないということである.筆者も述べているように,事故原因の中には脇見運転や居眠り運転などをと言う,あってはならない原因が存在することは否めない.しかし今の社会は,この問題に真っ向から対処するというよりは,その問題に対する風当たりをいかに少なくしながら,安全性や快適さを求められるかの議論をしている様でならない.議論のベースがしっかりしていないから,機械の補助を人間がするのか,はたまた人間の補助を機械がするのかと言うように,論点がわからなくなってきているのではないだろうか.
以上より,この文章読んで,現段階では自動運転技術はまだまだ先の未来のことであり,まず今は人間が引き起こす問題に真っ向から取り組み,そこには自動運転’’サポート’’があっても良いが,そこのところの議論,問題解決に走るべきだと考える.
佐藤 大介 (火曜日, 16 1月 2018 13:38)
本文を読んだことでヒューマンドライバーの信頼性の高さはとても感じました.しかし,ヒューマンドライバーすなわち人間は人それぞれ考えていることは別々であり,何が原因でわき見運転や居眠り運転をするのかはわからないと思います.なのでいくら該当件数が少ないからと言ってヒューマンドライバーを信用しているままでは交通事故死者数または死傷者数はなくならないと思います.かといって自動運転システムにソフトウェアミスやプログラムミスが一切存在しないかというとそういうわけにもいかないと思います.そのため,現代におけるヒューマンドライバーがあくまで主体であり,そこに自動運転システムがサポートを行うという形が一番の正解なのではないかと感じました.
武藤駿介 (月曜日, 15 1月 2018 21:28)
現在は,人が運転する車が行き交う中に,自動運転の車を入れてうまく機能するか,に対して実験していると思われる.ところが,仮に自動運転する車が増えれば,今度は人が運転する車,自動運転する車の両者が存在する中で,自動運転する車がうまく機能するか,の実験が必要となる.さらに,完全に自動運転する車だけが行き交うとすれば,その自動運転する車のみの環境でうまくいくかどうかを実験しなければならない.したがって,完全自動運転社会に到達するまでに,少なくとも三段階の実験,検証が要求され,これには膨大な予算と時間がかかることは明らかである.また,いくら実験がうまくいき,理想的なデータを獲得できたとしても,一度事故が,それも凄惨な事故が起きてしまったら,自動運転に向けられる非難は途方もないものである.
また,自動運転になる場合,ブログ内の記事にでてきたように,自動車にソフトウェアが搭載されることになる.自動運転のシステムを構築するためにソフトウェアを内蔵するわけだが,これがかえって事故を引き起こす一因となるのは避けられない.記事に記載されていたように,プログラムのミスやバグが自動運転をソフトウェアが支えているからこそ,自動運転車を窮地に追い込んでしまう.例えば,過去にテレビでやっていたが,システムをハッキングすることで,遠隔でハンドル操作を乗っ取ることが可能であり,車に乗っていない人間による操作が可能である.当然,このようなことが可能であることから,残念ながら悪用されることが考えられ,ソフトウェアを搭載している自動運転だからこその,新たな交通事故が起こりうると予想される.
自動運転が完成すれば事故がなくなる.ということは,人間が作る機能である限り,不可能であると考えるのが,現実的であると思われる.
佐藤 禎亮 (月曜日, 15 1月 2018 21:05)
私はヒューマンドライバに比べて自動運転の方が安全性が高いと考えていたため,ブログのデータでのヒューマンドライバの事故率の低さに驚いた.レベル4,5の自動運転を実際に行うにあたって安全性の実証に時間がかかるとのことであったが,安全性だけでなく周りの環境の変化,認知度の変化にも時間がかかる.そのため,運転支援システムを社会に浸透させつつ,段階的に自動化に移り変わっていく必要があるのではないかと思う.社会への浸透を考えると,筆者の言う通りまだまだ先の未来なのではないかと感じた.
朝妻 元喜 (月曜日, 15 1月 2018 12:11)
レベル5の自動運転の実現は近い将来困難であると考える。理由としては、1つ目は筆者が述べているようにヒューマンドライブは交通事故死傷者数を見てもMTBFを見ても極めて安全であるからである。2つ目の理由としては、レベル5の自動運転システムが安全であることの証明するには長距離の試運転走行など様々なことが必要でありシステムのバグなども考えるとさらに困難であると考える。以上の理由からあらゆる環境であらながらもレベル5の自動運転を実現は不可能であるとは言えないが遠い未来だと考える。
下枝 烈 (金曜日, 12 1月 2018 18:48)
私はレベル5の自動運転が2025年に実現するとは思っていないが,それほど遠くない未来に実現するのではと考えている.その理由はAIの進化である.2045年には人工知能は人間の知能を超えるため,人間がバグのないソフトウェアを作るのではなく,人工知能に作らせるのである.
また,膨大な距離の試験走行も人工知能に任せて多くの車からデータをとる事で少ない時間で達成できると考える.
つまり,人間と同じ程度周りを認識できるシステムがあれば,人間の知能を超える人工知能ならば自動運転を行えるのではと考えている.
太田 翼 (金曜日, 12 1月 2018 16:42)
本ブログの具体的な数値により、ヒューマンドライバが優秀であるということを感じた。私自身、自動運転よりもヒューマンドライバによる運転の方が優秀であると思っていた。確かに自動運転は運転手の負担を減らし、不注意による事故は減るかもしれない。しかし、筆者が述べているように、自動運転システム機器の信頼性とMTBF、ソフトウェアのバグを考慮した場合、レベル5の自動運転は困難であろう。そこで私が考えるのは、自動運転のレベルを上げていくのではなく、運転支援や部分的な自動運転技術を高めていくということだ。追突事故や出会い頭による事故が多い現在、追突防止や出会い頭の衝突防止を支援する安全運転支援システムの技術の向上が最適であると考える。
機械化や自動化が進み、より快適になっている。だが信頼性の面で、人間による行動の方は、機械化や自動化に対して勝っているものがある中、機械化や自動化に頼りすぎるのは問題であると思う。
真柴 泰希 (金曜日, 12 1月 2018 14:00)
自動運転によって事故がなくなることの難しさを改めて感じました。
自動車のリコール件数のうち、2.9%がプログラムミスであることから、自動運転プログラムのミスは人間の命を落とすことにつながり、この数字では絶対に実現することはないと感じました。ヒューマンドライバーが犯す重大事故の原因は、居眠りや飲酒であることから、それらを車が検知し、運転できない状態にするプログラムを作る方が、コスト面や開発時間、プログラム技術を踏まえると、有効な手段であると感じました。
折原 将哉 (水曜日, 10 1月 2018)
自動運転技術開発は事故防止のためにも進められているのだろうが、記事記載の通り、比較的ヒューマンドライバは確かに優秀である。そうでなければ今の車社会は確かに成り立っていない。また、記事記載のデータの通り、機械に絶対はプログラミングミスがないとは言い切れないので、大切なのは人間が機械を信じ切らないようにすることであると思う。
小島功義 (水曜日, 10 1月 2018 12:00)
私は筆者の意見に賛成だ.本ページを読ませていただき,レベル4・5の自動運転は高度で完成させるのに時間がかかるため,今日にとってはマンガの世界であると考える.まずは,実現前のレベル3を完成させるべきだろう.
しかし,この夢物語が実現すると人間への負担が減り,運転時間を他のことに費やすことで,経済効果にまで莫大な影響を与えるはずだ.レベル3の実現開発と平衡でレベル4・5の完成を目指してもよいと考える.そのためには膨大なシミュレーションやアルゴリズムなどの繰り返しが必要となるだろう.
夢物語だからこそ,逆に実現させてあげたいと本ページからワクワクを覚えた.
小渕遥 (水曜日, 10 1月 2018 11:24)
現在のヒューマンドライバは事故率の観点で意外に優秀であり驚いた。これを超える自動運転による優秀な事故率の実現は困難であるとされているが、自動運転にすることで、全体的な交通渋滞の軽減やドライバのストレスの軽減、その他便利なサービスの設置が考えられるので、自動運転のレベルは上げていくべきだと思う。2025年よりも先の未来を考え長い目で見ればヒューマンドライバよりも事故率はいい結果になると思う。
今野 直輝 (火曜日, 09 1月 2018 11:27)
本記事を読んで私は、ヒューマンドライバによる運転が数値的に見ていかに正確なものであるかということ、そしてそれを自動運転によって再現することがいかに難しいことであるかということを改めて感じた。記事にもあるように内閣府の案ではレベル5の自動運転に関して2025年目途となっているそうだが、私は正直そのことに不安を感じてしまった。
自動運転技術においては製品の不具合やソフトウェアのバグが人命に関わるような大きな事故につながってしまう可能性があること、そして自動運転用機器の信頼性を得るためには途方もない時間を要してしまうということ。これらの事実に技術者たちはもっときちんと向き合っていかなければならないのではと思った。自動運転技術というのは言葉だけ聞くと、この上なく便利なものであり、未来を感じさせてくれるような夢を持った技術であるため、その技術の実現が急がれているというのは理解できる。しかしながら、製品の安全面や信頼性、そしてヒューマンドライバが行っているような走行環境に合わせた正確な運転技術を再現することの難しさなどについて考えてみると、それは決して急いで実現されるべき技術ではなく、よりたくさんの時間をかけ開発や試験走行を行っていく必要があるものなのではないかと思う。自動運転技術に関して上記のような多くの問題を抱えてしまっている現時点では、自動車の運転に対して便利さを求める自動運転技術よりも、あくまでヒューマンドライバによる運転中の安全性を高めるという意味で、「自動ブレーキ」や「死角モニター」といった、運転支援システムの普及こそ実現が急がれるべきであり、開発や改良に力を入れていくべきなのではと考えてしまった。
吉原圭亮 (土曜日, 06 1月 2018 02:11)
私も自動運転よりヒューマンドライバーの方が信用できると考えています.私生活でも,ゲーム機や家電製品等で不具合に見舞われたこともあり,機械に絶対はないと思います.上記で書かれているようにヒューマンドライバーはとても優秀です.また数少ない事故の原因をみたところ居眠り,飲酒など機械とは関係のない人間の心理から来るところが多いため事故件数を減らすには自動運転よりも人の運転をサポートしてくれる機械のが求められると考えます.例としては,顔から疲れていることを察知したら注意を促したり,長い時間ドライブをすると休憩を入れるよう促したりしてドライバーの集中力を持たせることが大切だと思います.
谷戸 紳太郎 (金曜日, 05 1月 2018 10:19)
レベル5の自動運転の実現は遠い将来という考えは私も同感である。
技術的な壁があるのは勿論、レベル3ですら儘ならない現状で先を見るのは順序が違うと思う。またレベル3までは実装したとして、レベル4以降は技術的に可能でも実装しない方が良いと私は思う。記事を読んでヒューマンドライバが優秀であることが理解できた。しかし技術の発達で人間はその技術に依存してしまい、ヒューマンドライバすら安全ではなくなってしまう可能性もある。
自動運転は飽くまでも”人間の手助け”の範疇にいなければならなと改めて思った。
外谷場 紀充 (火曜日, 02 1月 2018 11:25)
このブログを読み、ここまでヒューマンドライバーが優秀だとは思っておりませんでした。しかし、事故が起きているときは、飲酒や、居眠りなどといった運転者に問題があることが多いと思います。そういった時に、有効なのが自動運転かもしれません。しかし、ブログを読んでわかったように、レベル5での自動運転は環境などを考慮するととても困難であることがわかります。今では、ミリ波レーダーなどの利用で衝突制御などの自動システムがあります。このように、運転者を監視して何か問題があると音を発して危険を知らせるシステムなどができたりすると事故が多少は減るかもしれないと考えられます。これらを踏まえ、わたしはやはり自動運転を信用しきるのは怖いと同時に、運転支援といったシステムで運転者を助けるといった方法がいいと思いました。
尾崎 孝成 (金曜日, 29 12月 2017 13:47)
ブログ記事に記載されている内容を読んで、人間による操作を超える信頼性を自動運転機器に持たせることの困難さを改めて感じた。すべての運転操作を機械に任せきるということは、人間の心理からしても容易にできることではないと考えられる。そのため私としては、自動運転は当面レベル3までを最高として、その中でできるだけ前方不注意などのヒューマンエラーによる事故を防ぐようにしたほうがよいのではないかと考えた。現在ある誤発信抑制機能やクルーズコントロールなどの機能をより精度を上げていきながらも、最終的には人間の目の届かない場所を補ったり、限られた条件内での操作にとどめておくことで、人間による機械の機能の過信を防ぎ、あくまで人間のドライバーに責任を持たせておくことが重要だと考える。
田中大智 (金曜日, 29 12月 2017 02:05)
私も自動運転よりヒューマンドライバの方が事故率は低いであろうという考えでしたが、具体的な数字を見てヒューマンドライバの優秀さに驚きました。最近のヒューマンドライバによる事故は、高齢者による運転、酒気帯び運転、居眠り運転が大半を占めています。そういった意味では、自動運転ならば防げた事故もあるのかもしれません。逆に自動運転で起きた事故については、ヒューマンドライバなら防げるものであるのかもしれません。これらのことから、事故を減らす最善策は、アルコールを検知したらエンジンがかからない車や居眠り運転を感知し何らかのアクションをしてくれる車(一種の運転支援にあたるのかもしれません)の普及だと思います。前者は既に製品化されていると思いますがわざわざお金をかけてこんな機能を追加したくないというのがドライバの本音だと思います。しかし飲酒運転による事故はいつになっても減ることはないため、国をあげて税金をつぎ込んででもつけるべき機能であると考えます。少し話がそれてしまいましたが、やはり私はレベル3、4、5の自動運転はまだまだ信用することはできず、レベル1、2の運転支援にとどまった方が事故は減ると考えます。
大石雅人 (月曜日, 18 12月 2017 16:59)
非常に興味深い内容でした.このブログを読むまで,なぜか「自動運転=安全」若しくは,最低でもドライバが運転するより安全であるというイメージを持っていました.恐らく私以外にも,そう思っている人はいると思います.
なぜ自動運転が安全なものであると思い込んでいたか考えてみると,映画などのフィクションの影響が大きいのではないか,と思います.未来の世界を描いた映画は多くあり,その際に自動運転車がよく登場していると思います.映画に自動運転車がよく登場することは,それだけ現在の自動車に伸びしろや課題があることの証であると思います.そのため,映画にはこれらの課題を完璧に克服した理想の自動車が描かれています.そして,映画では何かしらの急用で登場人物が自動運転の機能を解除し,マニュアル運転に切り替え,ドライバが自ら運転することで事故が発生するといった展開が多いと感じます.これにより,ヒューマンドライバ=危険,自動運転システム=安全ということが頭に植え付けられてしまっています.但し,これは完全に自動運転を否定できるようなことでなく,映画で理想的な世界を描くことは,ディベロッパーのみでなく,それとは程遠い人にとっても,目標や期待するモノが明確にできる非常に良い要素であると思います.問題なのは,最初から完璧なモノを作れるのが当たり前と思い込んでしまっていることであると思います.
自動車で現在,実用化されている安全技術として,「衝突被害軽減制動装置」いわゆるカメラやミリ波レーダー等を使用し,自動車がドライバの意思とは関係なく,自動的にブレーキを加え事故の被害を軽減する機能が挙げられます.しかし,それらの技術はあくまで人間の補助であり完全な(事故を完全に防げる)ものではありません.最近のニュースで,カーディーラのお店の人がこの機能を試すために実演を行った際に自動ブレーキがうまく機能せず,事故を起こしてしまったことを耳にしました.自動ブレーキが搭載される際には,この機能を有した車が,自動ブレーキが機能せず事故を起こしてしまった際にその責任はドライバにあるのか,それとも自動車会社にあるのかという議論になりました.そのほかにも,自動ブレーキの機能がある車に乗っている人の自動車保険の料金を下げるべきなのかなどが議論されています.しかし,現状ではまだ自動ブレーキの動作条件が安定しない等の理由により,自動ブレーキが動作しなかったことによる事故は全てドライバの責任になるのが現在の状況です.私にとって,自動車に詳しいカーディーラの人でさえも,新しい技術の性能を過信してしまっていたことは衝撃的なことでした.
ここまで,新しい技術に否定的なことばかり述べてしまいましたが,現時点の技術では人間と技術の両立,つまり「自動運転」でなく「運転支援」が最も良いと私は考えています.その理由は,例として自動ブレーキに使用されるレーダーは人が見えない部分まで見えているためです.暗い場所でも暗視カメラを使うことで良く見えるのと同じように,ミリ波レーダーの場合には,雨,雪,霧などの自然現象の影響を受けにくく,場合によってはドライバよりも先に状況を認識できることがあります.そのため,最初から完璧な自動運転車を期待することよりも,ドライバが欠けている部分を技術で補って共存していくことが先決であり,それを続けていくことで最終的に自動運転が可能なレベルまで持っていければよいと思いました.