アポ電強盗・詐欺では、犯行に先立ち、高齢者宅の固定電話宛に家にいくら現金が有るかや家族の在宅状況等の個人情報を聞き出すためのアポ電がかかってきます。高齢者の大半は、犯人の巧みな会話に惑わされ、高い確率でアポ電の通話内容を不審と認知することができず、個人情報を提供してしまうのが現状です。
以下のステップで犯行が行われます。
<アポ電強盗>
Step 1:アポ電受信
・犯人から被害者宅の固定電話に親族や警察間を装って、偽の事案を名目にして情報収集のためのアポ電がかかってきます。
Step 2:自宅訪問
・情報収集後に、突然訪問
Step 3: 犯行
・家に押し入って金品を強奪
<アポ電詐欺>
Step 1は、アポ電強盗と共通です。
Step 2:自宅訪問
・約束(アポイントメント)した頃合いに警察官や銀行協会職員等を装って被害者宅を訪問
Step 3 : 犯行
・各種名目でキャッシュカード、クレジットカード、貯金通帳等を騙し取る
特殊詐欺犯罪状況を考慮すると、高齢者の大半は犯人の巧みな会話に惑わされ、高い確率でアポ電通話内容を不審と認知することができないのが現状です。その結果、犯人が自宅に訪問しても不信感を持たずに応対し、強盗や窃盗に至るケースが大半です。
高齢者がアポ電強盗やアポ電詐欺の被害に遭わないためには、Step 1対応として、かかってきた電話の通話内容が不審と感じたら直ちに、①電話を切る、②警察に連絡することが必要です。
Step 2やStep 3の対応として、特に、アポ電強盗に対しては、従来の強盗対策と同様な防犯手法も有効です。一般に、強盗の場合は、事前にアポ電せずに住居を下見します。その際、
・犯人は窓から自宅に侵入するケースが半分以上
・侵入に5分以上かかるとおよそ7割が諦める
とのデータがあります。従って、防犯対策として、
・針金入りや強化フィルムを貼った窓ガラスへの交換
・玄関ドアの鍵の交換や窓の補助錠の設置
等で厳重にロックすることで侵入者の行く手を阻み時間稼ぎができます。また、
・自宅訪問時の犯人撮影用監視カメラ設置
により、防犯対策していることを外から見えるようにすることも有効です。さらに、
・自宅内にいざという時のために立てこもる鍵付きのパニックルームを設置
することも効果的です。
但し、アポ電がかかって来てから慌てて防犯用品を準備しても設置までの時間を要し、犯人が訪問してしまい時すでに遅しとなります。上記の防犯対策を段階的に実施することが必要です。
最近のスマホには、安全系アプリの一つとして緊急通報機能が容易に追加可能であり、固定電話だけではなくスマホでも警察への緊急連絡は可能です。今後は、外出時だけではなく在宅時にもスマホを常時携帯する習慣が身につけば、いつでも緊急通報が可能となり安全性は格段と向上します。
当社は、アポ電強盗とアポ電詐欺の犯行ステップであるStep 1. アポ電受信段階とStep 2. 自宅訪問段階では異なる対処が必須であるとの観点から、各々の段階での効果的な防犯対策サービスを提供します。
被害回避には、高齢者に代わり犯人との会話を分析し脅威認識をサポートする仕組みが必須となります。
当社の特殊詐欺対策アプリは、スマホ向けの自助的脅威対策用の基本サービスと固定電話向けの共助的脅威対策用のオプションサービスを提供しています。
アポ電強盗やアポ電詐欺には、特殊詐欺対策アプリのオプションサービスを基に、
・固定電話で受信したアポ電の通話内容を元にAI技術を用いて脅威を認識
することにより、初期段階の被害回避に役立ちます。
緊急通報機能が搭載済のスマホを常時携帯していることを前提に、強盗犯や詐欺犯が自宅に訪問した場合を想定します。
当社のストーカー対策アプリは、ストーカーが被害者のパーソナルエリアに接近した際に、その接近時間や被害者のネガティブな感情(怒、哀)等の監視情報を元に被害者のBT付きスマホに速やかに注意喚起情報を提供します。
この仕組みを利用して、初めて訪問した強盗犯や詐欺犯に対する
・接近時間やネガティブな感情(怒、哀)等の監視情報を収集
することにより、正に今、脅威遭遇状況にあることを的確に把握できます。
<Step 2. 自宅訪問段階>
注意喚起に気付かず、自宅を訪問した犯人に応対した場合には、高齢者が当社のアポ電対策アプリを予めインストールしたBT搭載スマホを携帯することで対処可能になります。
具体的には、先ず、初対面の人と会う時はスマホの監視モードをONにします。監視モードがONの状態では、スマホ内蔵マイクロホンもしくは玄関先や打合せ場所に予め分散配置したBTやWiFi等の通信機能付きマイクロホンにより訪問者との会話内容の録音し録音音声を元に脅威検知を行います。次に、スマホ間のBTペアリング機能を利用して訪問者との応対時間や訪問者に対する感情等の監視情報を収集します。さらに、スマホ搭載済みの緊急通報アプリを強制的にON状態にします。最後に、会話内容により脅威が検知され、また、ネガティブな感情であった場合に、見守りセンターから本人に注意喚起すると同時に本人のスマホからも注意喚起情報をトリガーにして警察に緊急通報します。
警察は、スマホからの緊急通報と見守りセンターからの犯人訪問情報を元に犯行の重大性を判断して現場に駆け付け警護します。
<利用目的>
・アポ電強盗犯とアポ電詐欺犯の自宅訪問時対策
<サービス対象者>
・通信機能(BT, WiFI)搭載スマホ携帯者
<利用方法>
・当社Websiteからアプリをスマホにダウンロード
<特徴>
1.応対時の脅威検知
・スマホ搭載マイクロホン:録音音声をAI利用型音声テキスト変換
・住居の出入り口(玄関)や応対場所付近にBT機能付きマイクロホンを分散配置
・居住者の通信機能搭載スマホと複数の通信機能付きマイクロホンのペアリング(通信機能は原則BTとするが、通信品質やカバレージを考慮してWiFIも選択)
・携帯スマホで分散マイクロホンの応対会話を録音
・携帯スマホで応対会話を録音
2.訪問者監視
・応対者とアポ電強盗犯やアポ電詐欺犯は、BT搭載スマホを携帯
・応対者と犯人のスマホ間のBTペアリングリスト(White&Black)生成
・Blackリストから犯人のスマホをペアリング候補として選択
・応対者のネガティブな感情(嫌い、怒、哀)を体感脅威度としてスマホディスプレイでタッチ入力
3.注意喚起
見守りセンターで
・応対者のパーソナルエリア内の犯人の存在情報とその際の体感脅威度を把握
・複数の録音音声をAI利用型音声テキスト変換
・テキストを元に脅威検知
・スマホ所有者への迅速な注意喚起
・スマホから警察に緊急通報
⇒共助的脅威対策
当社独自開発の脅威検知エンジンやBTペアリング機能活用により、アポ電情報(通話内容)や応対情報(会話内容)や監視情報(応対時間、ネガティブ感情)がスマホ経由で見守りセンターで収集され、迅速かつ的確に注意喚起可能です。
スマホ搭載マイクロホンに加えてBT機能付きマイクロホンによる会話音声のセンシング情報を収集することにより、脅威検知性能の向上が期待できます。
自宅の玄関や駐車場等への監視カメラの設置は、犯行の一部始終が録画可能なため犯行の抑止効果がありますが、犯行時に証拠隠滅のため犯人が破壊するケースがあります。一方、BT機能付きマイクロホンは、小型サイズであり犯人に知られることなく分散配置できます。また、監視カメラよりも低価格なデバイスであり、音声や音響によるコストパフォーマンスが高い自宅周辺監視システムを構築できます。
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