オーストラリアの人工知能学者Hugo de Garis(ATR)は、AI(Artificial Intelligence: 人工知能)の可能性について以下のように予測した。
・AIは急激に発展して、シンギュラリティ(特異点)が21世紀の後半に来る。
・その時、AIは人間の知能の1兆の1兆倍(1024)になる。
・角砂糖1個くらいの大きさ:人間に貼り付け、人間の知能を1024倍にする。
人間の脳の細胞は1011個。ひとつの脳細胞からシナプス(神経細胞と神経細胞の接合部)が1万本(104)出ているとして、合計1015本。それらが10Hz、つまり、1秒に10回スイッチングすれば、1秒間に1016回演算できる。それが人間の脳の性能とみなせる。
・将来(21世紀後半)のコンピューターの演算速度が1040で、人間の脳が1016。
⇒この違いが、 1024乗倍。
(注) オレンジの点は500のスパコン全ての性能の合計、茶の点は最速スパコンの性能、黄の点は500位のスパコンの性能を表している。現在500位のマシンは、2008年の最速マシンと同じくらいの性能
(https://ja.wikipedia.org/wiki/TOP500)
・最高速スパコン:100PFlops=(100×1015= 1.0×1017)程度(ペタ)
⇒10人分の知能!
図より、
・4年毎に10倍高速化
最高速パソコンの性能は、現状の増加特性を維持して向上を続けると仮定すると、
・2025年:10EFlops=(100×1017= 1.0×1019)程度(エクサ)
・2033年:1ZFlops=(1.0×1021)程度(ジッタ)
・2045年:1YFlops=(1.0×1024)程度(ヨタ)
・2049年:1.0×1025 Flops程度
⇒2097年: 1.0×1037 Flops程度
⇒2109年: 1.0×1040 Flops程度
と推測できる。従って、Garis予想は、妥当と考えられる。
AI技術を活用したクラウドコンピューティングが注目されているが、現時点のAIレベルは、多数のプロセッサが巨大な施設でパラレル演算を行っても、せいぜい人間10人分の能力を有しているに過ぎない。
一方、「3人集まれば文殊の知恵」と言われるように、スパコンが我々の日常生活の課題を解決してくれるかもしれないという期待感も湧いてくる。2025年には、個人の課題解決のために1万人分の知恵が結集される。ほとんどの課題は速やかに解決済になると思われる。
2017年の世界人口は、76億人=(7.6×109) だが、2050年には100億人=(1.0×1010)を突破すると予測されている。2050年のAI性能は1.0×1025 Flops程度であり、人間一人の知能(1016)の109(1億)人分に相当する。
従って、AIサービスを享受できる人を1億人に限定すれば、限定ユーザには一人一人に常に一つの専用AI知能が24時間サポートしてくれる状態になる。
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