基本コンセプト


背景


  仕事をリタイア後の仲間作りは容易ではありません。現役時代に一緒に業務を遂行した仕事仲間との関係も数年後には疎遠になります。また、年齢を重ねると、嫌いな人ではなく好きな人だけと交流したい気持ちが強くなります。

 従来のコミュニティでは、主に趣味を中心に仲間が集う場が提供されていましたが、メンバー数が増えるにつれて自分の参加意識が薄くなりがちでした。


目標達成


 アジャイルコミュニティは、コミュニティ構成メンバー一人一人の自己啓発を促し、個人の能力開発を行うために目標設定します。従来のチームとしての顧客のための新機能開発を業務目標としているアジャイルチームとは基本コンセプトが大きく異なります。

 一般に、人の知的活動は、認知、判断、行動の3つのプロセスで構成されています。アジャイルコミュニティでは、特に認知プロセスに注目し、エキスパートとの情報共有による個人の認知能力の向上を目指します。結果的に、メンバー一人一人が現状を的確に判断し行動することで目標達成に繋げます。


コミュニケーションの円滑化


 

 コミュニティ構成メンバー間のコミュニケーションの円滑化には、

・相互互恵関係

・感動体験の共有

・知的好奇心の維持・向上

等が前提となります。


相互互恵関係


  望ましい人間関係は、上下関係ではなく互いを尊重し合う相互互恵(Win-Win)関係です。過去の仕事上の上司・部下、先輩・後輩、顧客等の人間関係はリセットすることが必要です。


感動体験の共有


  一般に、ミーティングに参加した際に、何かインパクトを受けた感動体験が有った場合に、有意義な時間を過ごしたと実感します。

 毎回のミーティングでは、ベクトルの大きさ(到達レベル)は異なっても進むべきベクトルの方向(到達目標)は一致している方が、参加者の共感が得られ感動体験も発生します。


知的好奇心の維持・向上


  物事への高い関心は、より深く知りたい意欲に繋がる知的好奇心から生じます。知的好奇心旺盛な人たちが、同じ関心事を持てば、新たなアイデアを生み出すことが期待できます。